
有名デパートの包み紙は、世に流通している紙モノとして
小さなお子さんからご年配の方々まで、思い出があるのではないでしょうか。
歴史と歩むデパート包装紙
デパートの包み紙 模写イラスト画像
ipadで描きました
昔から馴染みあるデパートの包装紙
現在では個人店や新しいブランド店が数多くあり、いろんなお店で多種多様なギフト製品を買うことが多いと思いますが、ひと昔前(いえ、もっと前か笑)は、贈答品を買うとなるとデパートに出かけることが一般的な時代がありました。
そう昭和は、ギフトと言えば、デパート!!

昭和のギフトはデパートが欠かせませんでしたよね。
今回は、3つのレトロで素敵なデパートの包み紙をご紹介します。
高島屋 バラの包装紙
高島屋のバラの包装紙が誕生したのは、1952年。
高島屋の包み紙 模写イラスト
高島屋の包み紙にバラの花が採用されたのは、高島屋公式HPによると以下の理由となります。
当時の社長・飯田慶三が「美の象徴として愛されるバラの花を、高島屋の花としたい」と考えたのが始まりです。四季を問わず美しく、昔から美のシンボルとして人々に慕われている花。そんなバラのイメージはまさしく、お客様に愛される百貨店にふさわしいものでした。
現在の高島屋の包装紙は、4代目となり「輪バラ」と呼ばれるものが適用されています。

輪バラも素敵ですが、イラストで模写した一つ一つの薔薇が描かれている包装紙が好きです。
西武デパート
西武デパートの包み紙 模写イラスト
西武デパートの包み紙をデザインしたのは、昭和を代表するグラフィックデザイナー田中一光氏によるもの。
西武デパートの包装紙に込められたものは以下となります。
白地に青と緑の二重丸。
グラフィカルでかつ軽快なイメージ。80年代当時「ファッションの総合商社」とも謂われたという西武百貨店の象徴。

80年代 ファッションの総合商社!
ファッションと言えば、西武デパートという時代があったのですね。
時代を感じます。
三越包装紙
三越の包装紙は、日本の百貨店で初めてのオリジナル包装紙となりなります。
1950年に猪熊弦一郎氏によってデザインされたもので、「華ひらく」という名前があります。
三越の包み紙 模写イラスト

華ひらく
なんて素敵な名称なのでしょう!
三越の包装紙に込められたものは以下となります。
画伯が海岸で波に洗われる石を見て、「波にも負けずに頑固で強く」をテーマにしようと考えたことから生まれました。包装紙のデザインを画伯に依頼し、出来上がった作品を受け取りにいったのは、当時三越宣伝部の社員だった漫画家、やなせたかしさん。
抽象的なデザインの赤い切り抜きが白い紙にテープで仮止めされただけのデザイン画には、やなせさんも驚いたものの、商品を包んでみるとそれこそ花が開いたようにぱっと明るくなるのを見て「さすが猪熊画伯」と感心したそうです。
三越とい言えば、紙袋も味わいがあり、色合いが素敵ですよね。

うちのサンタさんは、いつも三越だったわ(笑)
デパートのそれぞれの思い
いつまでもこの包み紙を大切に受け継ぎたいですね。
デパートの包み紙のご紹介でした。
昭和のなつかしいレトロなもの
贈り物で誰かに贈ったり、プレゼントされたりと、人それぞれ思い出があるのではないしょうか。デパートの包み紙にはデザイナーやデパートの思い、歴史が一杯つまっています。