
春の和菓子と言えば桜餅。
ひな祭りやちょっとしたお茶の時間にと、食べる機会が1年を通じて多くなりますよね。東西で桜餅に違いがあるのも面白いです。
地域で異なる桜餅
あなたはどっち派?
関東の桜餅(長命寺)
関東では桜餅は「長命寺(ちょうめいじ)」と呼ばれています。
小麦粉をベースとした生地をクレープ状に焼き、あんこが包まれたものとなります。
関東の桜餅 長命寺
関東の桜餅が長命寺と名付けられた由来は、その名の通りお寺発祥となります。
時は江戸時代(1717年)隅田川のほとりにある長命寺(現:東京都墨田区向島)の門番が、掃いても掃いても片付かない桜の落ち葉掃除にうんざりしておりました。
そこで門番が思いついたのが、桜の葉を醤油樽につけて餅に巻いてみたらどうか?ということで試してみたところ、これがおいしいこと!
以来、長命寺に訪れる人にふるまうお菓子として人気がでたのが始まりでした。
関西の桜餅(道明寺)
関西では桜餅は「道明寺(道明寺)」と呼ばれています。
道明寺粉をお湯で戻した餅米で、あんこを包んでいます。
関西の桜餅 道明寺
道明寺粉とは、もち米を蒸して乾燥しあらびきにしたもので、お湯や水で戻すとすぐに食べられるため、保存食と昔から重宝されており、特に戦国の武士たちの携帯食に活用されていました。
桜餅と言えばどちら?
ところで、桜餅と言えば関東風?関西風?と問われた場合、Jタウンネットのアンケートでは、関東派:30%、関西派:70%という結果がでていました。(N:350票)
桜餅の関東派(長命寺)、関西風(道明寺)グラフ

多くが関西派(道明寺)なんですね。
わたしも桜餅と言われて一番に思いつくのは道明寺の方かもしれません。
どちらも大好きですがね♪
桜餅の桜の葉 役割は?葉っぱは食べてよい?その役割は?
東西問わずどちらの桜餅にも共通しているのが塩漬けした桜の葉で包まれているということとなります。ここは東西共に同じ発想、桜を愛する日本人としては共通認識であることは嬉しいです。
桜餅の葉っぱの役割としては、以下のような役割があるようです。

桜の葉の役割を見てみたら、
桜餅って奥が深くよく考えられた和菓子なのね。

そうですね。今度食べる時は、いつも以上にじっくり味わいたいと思います。
ところで桜の葉は食べるもの?
結論としては、食べても食べなくてもどちらでも良いそうです。

ただお茶席などフォーマルな場では、お好みとはいかない場面もあるようですので、呼ばれる場の状況は事前に確認しておいた方がよさそうです。
場合によっては食べないケースもあり、桜の葉を別紙にくるんで持ち帰ることもマナーなようですよ。

にゃるほど~
桜餅を食べるときは、フォーマル、カジュアルでその時によっての食べ方をマスターしておきたいわね。
でも桜餅がおいしいことは変わりわないわね♪
道明寺をご家庭で作りたいという方は道明寺キットも販売されているので試してみてはどうでしょう?
東西 桜餅のご紹介でした。
昭和懐かしいシリーズ
桜餅の特徴は塩漬けした桜の葉でくるまれている春らしい和菓子ですが、東西で桜餅のイメージは2つに分かれます。さて、その違いは?